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2010-04-03

オザンナ来日公演

オザンナ1

久々のライブレポートです。
オープニングから「パレポリ」のイントロが流れ、ヴェネツィア風のイメージ映像が映った瞬間、観客は妖しげな呪術ロックの世界へ―。
それにしても間断なく続く映像と音楽がこれだけ見事に融合しているライブには、なかなかお目にかかれない。その映像もケチケチした使い回しが少なく、新しいものを延々と見せてくれる。イメージばかりではなく、70年代初期のライブ映像などがかなり残っているようで、コラージュ的に挿入されるのがいい。これはDVD化してほしい。しかも、初期映像を使ってオリジナルメンバーの紹介もやってくれたのには涙。喧嘩別れしたわけではないので、ボーカルのリノにとっては懐かしい友人たちなのだろう。
驚いたことに曲には切れ目がなく、すべてメドレーになっている。しかも反復して出てくるので、だんだん乗ってくる。イタリアの祝祭はこうでなくちゃ。それにしても、古い曲をこれだけアレンジし直してつなげるのは、さぞたいへんだったと思う。
ゲストのデビッド・ジャクソンも頑固親父っぽくてよかったが、何と言っても最初期のメンバーであるジャンニ・レオーネが現れた時は感動した。ハモンドを弾きだした時、スター兼天才というものが何であるかをつくづく実感させられた。最初の一音叩くだけで、場内は「おおっ!」という感じ。言葉では言い尽くせないその絶妙のキーボードワークにはただただ唖然とするしかない。
アルバムとは違い、全体的にやけに明るいのには驚いた。そのパワーや音量も凄まじいものがある。サックスとギターがオリジナルメンバーだったら、こうは行かなかっただろう。それもまた見たい気もするのだが、ギターのダニーロ・ルスティッチは闘病中、サックスのエリオ・ダーナは随分前に引退したらしい。何とかならんものか―。
それにしても、イタリアのロック親父たちはみんな若い。イギリスの連中は顔見世興行的で覇気がないのに比べ、なぜかイタリア人は凄い。それも、現在も進化中のバンドばかりだ。
プログチッタのイベントはイギリス系も含めてほとんど行っているが、いつもながら観客は親父ばっかりだ。しかも重役風な親父までいる。われわれも年をとった。しかし、いい時代に生まれ、いい音楽の数々に接することができて本当によかった。
九月にはいよいよマウロ・パガーニが堂々のソロ公演をやるらしい。しかもフラヴィオ・プレモリ(PFM)がバックで来るという。今から涙を堪える練習に入らねば―。
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