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2010-05-06

近況報告

GWも終わり、町にも普段の活気が戻りましたね。
今回のGW、私は、家族と小田原北条五代祭りに行ったくらいでしたが、休暇を十分に満喫しました。皆さんはいかがでしたか。
私もサラリーマン生活が長かったので、よくわかるのですが、長い休み明けは、意外に嫌じゃなくて、仕事に戻るのが楽しみでもありますね。
 私も、やや緩めていた手綱を引き締め、今日はみっちりと書きました。
 光文社から六月に発売が予定されている『幻海』の最終手直し作業が、GW中、意外なほどうまく進んだので、今日は、今秋に角川から発売が予定されている書下ろし長編の執筆に掛かりきりでした。
 当初は手持ちの史料だけで十分に対応できるネタだと思っていたのですが、実際は、とんでもなく難しい代物で、早くも迷宮に入り右往左往しています。
 武田家や北条家のように、この作品も、ある滅亡を描いたものなのですが、その過程に起こる様々な事件が、武田家や北条家のように、ある程度、道筋を立てて解釈できるものではなく、謎や矛盾に満ちているのです。つまり、「氷山のように見えている部分を水面下でつなぎ合わせる」という”考証型”歴史小説家のひそやかな楽しみが、楽しみを通り越して苦行になりつつあります。
「武田や北条は楽だな」
 と思いつつ、難行苦行捨身の行に身を投じております(ここまで言ってはネタばれしそう)。
 しかし、この山を乗り越えてこそ次があります。今年の下半期に取り掛かろうとしている長編は、こんなものではないことが目に見えています。
 だからこそ、今、この作品に全力を尽くします。
「こんなもんでいいや」と思った瞬間、歴史小説家は命を絶たれます。すべての持てる力を、次の作品に注ぎ込んでこそ、比類なきものが生まれると私は信じています。
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プロフィール

伊東潤

Author:伊東潤
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『巨鯨の海』
『王になろうとした男』
『峠越え』
『天地雷動』
『野望の憑依者』
『池田屋乱刃』
『死んでたまるか』
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