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2010-12-01

悔いだらけの老人になりたい

今年も終わりが近づいてきましたね。この日曜は、家に電飾を施したり、クリスマスツリーを飾ったり、すっかりクリスマス気分になりました。こうした作業は面倒ですが、子供もいつまでも子供ではいてくれないので、労を惜しまずがんばりました。数時間かかりましたが、これで寒い冬も、温かい気持ちで過ごせます。
さて、昨今の若者が保守的傾向を強めているという話をよく耳にします。大学を出て正社員として企業に就職し、定年まで過ごすという生き方を否定する気はありませんが、若者らしい覇気をもって、人生を突き進んでいってほしいものです。
若いと、人生は永遠に続くような気がしますが、実はそうでもありません。「将来が不安」なんて言う前に、やりたいようにやってみることも大切です。やりたいことがやれるのも若いうちだけです。やりたいことをやれないと、年を取ってから悔いが残ります。
私なんかもそうです。大学を出てから、着の身着のままハリウッドに行って、脚本術を学べばよかったと、今でも思います。少なくとも、早くから小説家修行を積んでおけばよかったと思います。ストーリー・テリング力は年を取ってからでもつきますが、文章表現力(とくにリズム感)は、スポーツと同様、若いうちからやっていないと、なかなかつかないからです。
中年以上の人々は、もう道を引き返すことができないから、どんな道を歩んできていても「悔いはない」と言いますが、「悔いがない」という人ほど、悔いのある人生を歩んでいるのです。「悔いがある」と言っても、どうにもならないから「悔いはない」と自分に言い聞かせているのです。それゆえ、若い人は「悔いだらけだぜ」という大人の言葉に耳を傾けましょう。きっと役に立つ話が聞けるはずです。
私は、「悔いだらけで死ぬに死にきれない」老人になりたいと思っています。「あの作品で、句読点の位置を一カ所ずらしていれば、直木賞が取れたのに」と言って足摺りするつもりです。まあ、その前に取れちゃうといいんですけどね(笑)。
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伊東潤

Author:伊東潤
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『王になろうとした男』
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