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2011-04-13

吉川英治賞贈呈式に行ってきました②

吉川英治賞には、文学賞だけでなく文化賞もあるところが特長です。
 今回の文化賞は、各分野で功成り名を遂げた五人の方が受賞されましたが、スピーチ好きの方が多く(笑)、予定時間を四十五分もオーバーしてしまいました。でも話は、それぞれ面白く、全く飽きませんでした。
 森村先生はやや長めのスピーチ(笑)。先日の震災で最後に救助された十六歳の少年が、テレビのインタビューで、「将来、何になりたいですか」と問われ、「芸術家になりたいです」と答えたことに触れ、どんな時でも、人間には文化や芸術が必要と説き、作家が「心の復興」を担うべきと力説。実にいい話でした。
 テレビ局としては、「消防士さんになりたいです」と答えてほしかっただろうな。テレビ局の予定調和をぶち壊した若者に拍手。
辻村さんは短くて約三分。「小説とは作者がどう書いたかではなく、読者にどう読まれたかを大事にしたい」という持論を手短に語り、好感度大。
 その中で、最後にスピーチをなさった九十九歳の浪曲師・木村若友氏が、浪曲で自らの人生を振り返り、持ち時間のほぼ二分で終わらせたのは、実に格好よかった。
 「やっぱりスピーチは短い方がいいな」と、すっかりその気になっているオデ、じゃなくて私。
 ということで、一時間という短い時間となってしまった祝賀会ですが、各社の編集担当の方々と打ち合わせとか、打ち合わせとか、打ち合わせしている間に、あっという間に「蛍の光」。
 「すいません。ちょっとトイレ」と言いつつ、座を外し、焦って食いまくり、腹が膨れたところで、辻村さんの御挨拶の列に並び、何とかお祝いの言葉が伝えられました。この間、約十分―。
 また、東えりか氏、大森望氏、鈴木輝一郎氏、そして初めて会う業界の方々とお会いできたのも収穫でした。
 『信長と信忠』などで、すでに二十年以上の小説家キャリアを誇る鈴木輝一郎氏にご挨拶できたのは超々々収穫。2008年以降、鈴木輝一郎氏のブログをずっと読んでおり、とても初対面という気がしませんでした。

http://www3.famille.ne.jp/~kiichiro/

 ちなみにこのブログは、小説家を目指す方にはたいへん有益で、稀に、ちらりと執筆の極意が語られます。また生活全般にわたる便利グッズなども紹介されており、私も電子辞書や手袋を買いました。
 御挨拶はできなかったものの、祝賀会場には、超一線級の方々が歩き回っており、ぶつからないよう頭を下げて歩くのがたいへんでした。
 なんて言いながら、一番、偉そうに歩いていたかもしれないオデでした。
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伊東潤

Author:伊東潤
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『巨鯨の海』
『王になろうとした男』
『峠越え』
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『野望の憑依者』
『池田屋乱刃』
『死んでたまるか』
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