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2011-12-01

持ち込みと公募新人賞

2002年に思いつきのように始めた執筆作業でしたが、10年目にして、ようやく一つの区切りをつけることができました。
購読いただいた読者の皆様、担当していただいた編集の方々や書店員様、応援していただいた友人衆には、感謝の言葉もありません。
まだまだ高い山はありますが、とりあえず、一つの山の頂上に登れたことも確かです。
メジャーデビューから数えて5年目ですが、本人の実感としては、ここまで来るだけでも実に長い道のりでした。
新人賞を取らないで、この世界に飛び込んだ私の場合、まさにドラフト外でテスト入団した野球選手のようなもので、全くの底辺から這い上がっていかねばなりませんでした。
それゆえ、後に続く方にこんな苦労はさせたくないので、作家を目指す皆さんは必ず公募新人賞を目指して下さい。
私のように「持ち込み」という入り方は、絶対に得策ではありません。
この業界の登竜門は各種公募新人賞であり、そのハードルを乗り越えない限り、業界全体からは相手にしてもらえないという事実を知って下さい。
もちろん、「持ち込み」でも、読んでくれた担当編集や、その周辺の方々にだけは才能を認められることもあるでしょう。しかしそれは「読んだから」であり、読まない人が業界の大半では、何も始まらないのです。
年間六千から七千という膨大な新作が出されている出版業界で、一般読者はもとより、そのジャンルの担当者でさえ、他社から出版された全作品に目を通すことは不可能です。
しかも「時間の経過による劣化」という時限装置があるため、三カ月前に出された作品は膨大な有象無象の中に埋もれ、二度と日の目を見ることはありません。
日本文学の画期となる大傑作だろうが、それでFade outするだけなのです。
「いつの日か必ず」は、絶対にないことを忘れてはいけません。
つまり新人賞を取ってセンセーションを巻き起こし、出した版元以外の業界内の方々にも即座に読んでもらい、半年以内にその波紋を業界外にまで広げるというパターン以外に、新人が成功軌道に乗る道はないです。
それが今日の出版業界なのです。
それゆえ、公募新人賞以外にメジャーデビューの方法はないと思って下さい。
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伊東潤

Author:伊東潤
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『巨鯨の海』
『王になろうとした男』
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