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2011-12-16

今年の総括【第五回】『武士の王・平清盛』

『平清盛』カバー1

2012年の大河ドラマ『平清盛』です。
たとえ新書とはいえ、この時期にこうした作品を出すことは、便乗本と罵られることを覚悟せねばなりません。
その点を言い訳するつもりはありません。
ただ、ご一読いただければ、それが一夜漬けの便乗本か、じっくり準備を進めていた小説作品を、泣く泣く歴史研究新書にトランスフォームして出した作品か分かると思います。
「滅亡や終焉を描くこと」をライフワークとして掲げている私にとって、清盛と平家は必然的に行き着くテーマであり、このタイミングで満を持して取り組むべき勝負作となるはずでした。
しかし、図らずも大河の地雷を踏んでしまいました。
それだけでなく、次の会津戦争も検討していた題材でした。
「滅亡や終焉を描くこと」を目指した場合、平家と会津戦争はスルーできない題材です。
皆さんが思っているほど、歴史の題材は多くはないのです。
こうした無念を抱きつつも、小説でなく研究新書という形態で上梓できただけでも幸いだったかもしれません。

執筆にあたって目指したのは、「MOOK以上、研究本以下の深さと手軽さ」です。
内容については下記の特徴があります。
・読物として面白いものにする
・読者目線に立ち、理解しやすさを追求する
・構成は時系列にする(「百の謎」とかにしない)
・清盛と平家一族を過大評価せず、冷静な視線を保つ
・センセーショナルな新説は掲げないが、各事件の新解釈は盛り込んでいく

「普通の清盛本」なんて言われますが、いいじゃないですか。
上記の条件を満たした「普通の清盛本」がないから、この本の存在意義があるのです。
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