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2012-10-11

『戦国鬼譚 惨』いよいよ文庫で登場!

『戦国鬼譚 惨』文庫帯付き

お待たせしました。
10/16、『戦国鬼譚 惨』が、いよいよ文庫として登場します。
吉川英治文学新人賞候補作として、選考会で辻村深月氏の『ツナグ』に僅差で敗れたという栄誉ある作品です(笑)。
この短編集は、デビュー作『武田家滅亡』執筆時に、いろいろ気づいた疑問を元にストーリーを構築していったものです。
テーマは「危機的状況における人間の美しさと醜さ」で、滅亡という非常時において、揺れ動く人間心理を余すところなく描き尽くしたものです。
それゆえ、各短編が同じような雰囲気を持つ連作となっています。
この雰囲気は、単行本だけでなく今回の文庫のカバーでも踏襲してもらいました。
森閑とした静寂の中で揺れ動く人間の心、そして怒濤の合戦シーンの後に訪れる悲劇的結末。
武田家滅亡という非常時に、それぞれの選択をしていく人々の悲哀を感じ取っていただければ幸いです。
また『武田家滅亡』、『北天蒼星』そして、『天地雷動』と続く武田家滅亡サーガの外伝的位置付けとして読んでいただければ、いっそう楽しめるはずです。
今回は文庫読者のために、単行本時に書き込んだ地の文による詳細説明を会話文にしたり、分かりにくい地名・人名・用語等を、直感的分かる用語に替えたりすることで、リーダビリティを各段に上げています。たとえば「設楽ヶ原」を「長篠」に替えたり、武将の受領名を外したりしています。
また後日談などもカットしました。執筆当時と違い、Wikiなどが詳細になり、あえて後日談を入れる必要がなくなったためです。
つまり、それを知りたい人はネットで調べて下さい、というわけです。
細かいこだわりをなくし、とにかくリーダビリティを高めることに務めたので、電車の中でもスラスラ読めるようになっていると思います。
単行本と文庫で、ここまでバージョン違いという作家も、珍しいのではないでしょうか。
作品にばらつきがないと言われる私の作品群の中でも、とくに評価の高い作品ですので、ぜひご一読いただきたいと思っております。

玉縄アカデミアの報告は、カメラを友人に託したままとなってしまったので、後日とさせて下さい。
小和田先生と記念写真を撮りましたので、それも載せる予定です。
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