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2013-01-01

2013年の新年を迎えて

あけましておめでとうございます。
皆様、お正月はいかがお過ごしですか。
私は、年末も正月も境目を感じないほど仕事をしています。
とは言っても、以前より集中力は落ちたので、一心不乱に書いていたわけではありません。ただ自らに仕事を強いていた感じです(笑)。
2007のメジャーデビューから七年、2010の専業スタートからも四年目に入り、さすがに書いていて楽しいという感覚は薄れてきましたが、それでも自らを叱咤して、今年もがんばります。

今年の新作は、五月に光文社から発売される『巨鯨の海』からです。
2011/10発売の『国を蹴った男』から、随分と間が空いてしまいますが、その間に、連載が増え、文庫の手直しも相次いだので、新作発売のややペースが落ちてきました。
『巨鯨の海』は、三重県の太地を舞台にした連作短編集で、六つの短編から成っています。
内容的には、江戸中期から明治十一年までの太地を舞台に、閉鎖空間に生きる人々の人間模様と、壮絶な鯨との対決を描いたものです。
この作品集を書き上げるために、徹底的に鯨の生態と古式捕鯨を研究し、太地にも二泊三日の取材旅行を敢行するほど入れ込みました。
このテーマを選んだ理由は、数年前から活発化したシーシェパードの活動が絡んでいます。
小説が現実の問題に関与しても、それで何が解決するというものでもありません。しかし少しでも多くの方々に、この問題を注視し、考えるきっかけにしていただくことはできるはずです。
この作品が、そういう一石になれば幸いです。
ただ、そうしたテーマや意義は別として、この作品集の壮絶さは、読み直してみて、著者自ら震えが来るほどです。
海の恐ろしさ、鯨との対決、そして人間模様、書いたというより「彫刻を刻んだ」としか表現できないこの作品集が日の目を見るのは、楽しみよりも「本当にいいの」という畏れを感じます。

続いて八月頃、文藝春秋から『王になろうとした男(仮)』が発売されます。
文藝春秋から出すのは初めてです。
この作品は信長家臣団を描いた連作短編集です。
作品傾向としては、『城を嚙ませた男』『国を蹴った男』と同系列の歴史解釈をエンジンとして物語を構築していくものですが、全編に信長登場ということもあり、これまでのものより、かなり身近に感じられるはずです。
それゆえ「男シリーズ」三部作の最終作と位置付けています。
言うまでもなく、私の戦国短編シリーズの集大成的作品集になると思われます。

そのほかにも『峠越え』という徳川家康の伊賀越えを描いた長編、さらに『黎明に起つ』という北条早雲の一代記も控えていますが、発売時期など、いまだ決めていないことも多いので、この二作は、おいおいご紹介させて下さい。
文庫は、四月『虚けの舞』、七月頃『戦国鎌倉悲譚 剋』、九月頃『黒南風の海』、十二月末『北天蒼星』の四作を予定しております。
というわけで2013も走り続けるつもりです。
読者の皆様方におかれましては、ご教示、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
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伊東潤

Author:伊東潤
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『王になろうとした男』
『峠越え』
『天地雷動』
『野望の憑依者』
『池田屋乱刃』
『死んでたまるか』
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