FC2ブログ

2013-05-14

『義烈千秋』が歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を受賞しました。

天狗党カバー1

五月も半ばになり、過ごしやすい季節になってきました。
いつもジョギングしている根岸台公園の緑も生き生きとしてきて、いよいよ夏が近づいてきていることを実感します。
さて、このたび第二回歴史時代作家クラブ賞の作品賞を受賞しました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20130514-OYT1T00294.htm?from=ylist

受賞作品は『義烈千秋 天狗党西へ』です。
私にとって吉川英治文学新人賞に続いて今年、二つ目の文学賞になります。
2012年に「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞しているので、トータルでは三つ目の文学賞になります。
この賞は、あまり知られていないかもしれませんが、歴史時代作家クラブに所属する百人余の方々が、投票で候補作を選び、それを書評家の方々が選考するという形式の賞です。
投票による候補作の選出と、作家以外の選考委員というあたりが目新しいところです。
私はこのクラブに所属していないので、たいへんフェアな選考結果になったと思います。
この賞には、新人賞、シリーズ賞、作品賞の三部門があり、また、作品でなく人に与えられる功労賞があります。
今年の受賞作は以下になります。

① 新人賞
仁志耕一郎『無名の虎』朝日新聞出版11月刊、『玉兎の望』講談社11月刊
(新人賞は単一作品でなく、人に与えられるようです)
②シリーズ賞
藤原緋沙子「隅田川御用帳」シリーズ・廣済堂文庫
③作品賞
伊東 潤『義烈千秋 天狗党西へ』新潮社1月刊
帚木蓬生『日御子』講談社5月刊
④功労賞 : 高橋克彦
⑤特別功労賞 : 故北原 亞以子

候補作が会員さんたちの投票によって選ばれるということもあり、一人の作家で二作、候補になることもあります。
実は、作品賞候補作六作のうち、私の作品が二作選ばれていました。もう一作は、『国を蹴った男』です。
つまり確率は三分の一(笑)。
とはいうものの、文学賞は確率論ではないので、もちろん取れるかどうかは分かりませんでした。
選考経過は知りませんが、またしても接戦だったようで、帚木蓬生氏の『日御子』と二作受賞になっています。
エキサイトマッチのジョー小泉氏的に言えば、「このボクサーは誰とやっても接戦になりますね」という感じですか(笑)。
何と言ってもうれしかったのは、『義烈千秋 天狗党西へ』が選ばれたことです。
作家の生み出す作品は、すべて子供のようなもので、分け隔てなく可愛いものです。しかし不運な子というものがいて、何かのめぐり合わせから注目を浴びずに、キャリアの中の一作として埋没してしまう作品があります。
私にとって『義烈千秋 天狗党西へ』は、そうした作品でした。
それを見出してくれた歴史時代作家クラブの皆様には、お礼の言葉もありません。
『義烈千秋 天狗党西へ』は魂を削って書いた作品です。
「幕末はちょっと」という方も多いようですが、戦国マニアを幕末マニアに変えてしまうほどのパワーの籠った作品です。
この機会に、ぜひお読みいただき、存分に腰を抜かして下さい(笑)。
プロフィール

伊東潤

Author:伊東潤
作家伊東潤のブログへようこそ!

【最近の作品】
『巨鯨の海』
『王になろうとした男』
『峠越え』
『天地雷動』
『野望の憑依者』
『池田屋乱刃』
『死んでたまるか』
ホームページ
http://quasar.ne.jp/CCP026.html

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード