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2013-10-15

10/24『黎明に起つ』発売 & 近況報告

最新作『黎明に起つ』が10/24、書店店頭に並びます。
北条早雲の生涯を描いたこの作品は、謎に包まれたその前半生から、疾風怒濤の後半生まで、息もつかせぬ展開をお約束いたします。
とくに早雲と応仁の乱との絡みは、これ以上、誰もリーダビリティを上げられないと自負するくらい、簡潔かつ理解しやすい描写となっています。
早雲が伊勢の素浪人ではなくなった今、早雲と応仁の乱の絡みは、避けては通れない道なので、それをいかに「読ませるか」には苦心しました。
「歴史の叙述は勘弁してくれ」という向きも、これなら、ご納得いただけるはずです。
それは関東の戦乱も同様で、公方や関東管領が複雑に離合集散を繰り返す関東に、早雲を放り込まねばならず、こちらも苦労しました。
早雲が「乱世の梟雄」であってくれたら、いかに小説家は楽だったか(笑)。
しかし私が早雲を書く意義は、早雲の生涯を、いかに史実に近い状態で再現するかにあり、さらにそれを物語として「読ませる」ものに仕立てることにあります。
それゆえご都合主義的な史実の改変は一切、加えず、少ない古文書を頼りに、「実際にこうだったのではないか」という着地点を懸命に見出しました。
それを妥当だと思ってもらえるかどうかが、歴史小説の価値だと思います。
こうしたリアリティと物語性を高度なレベルで同化させることが、小説家の腕であり、気骨であります。
最後になりましたが、ライバル三浦道寸との岡崎城攻防戦と新井城攻防戦は、その場にいたかと思われるくらいの臨場感で迫ります。
こちらは私の城郭研究の精華と自負しています。
自負のし通しでしたが(笑)、それだけ、この作品には自信があります。
乱世の梟雄ではない、新たな早雲像をお楽しみいただければ幸いです。

もう今週ですが、10月18日の金曜日22:00~放送の「宮崎美子のすずらん本屋堂」(BS11)に出演します。最新作『王になろうとした男』について語り倒しますので、ぜひ見て下さい。

http://www.bs11.jp/entertainment/1681/

NHK-Eテレの「知恵泉」に、11/5と12の二回にわたって登場します。テーマは「上司との付き合い方」ということで、信長と家康の関係を11/5に、秀吉と家康の関係を11/12に語ります。サラリーマン時代のエピソードも交えていますので面白いと思います。ぜひ見て下さい。

http://www4.nhk.or.jp/chieizu/

また『巨鯨の海』が山田風太郎賞の候補になりました。
選考会は10/28です。


http://www.kadokawa.co.jp/award/yamada/
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伊東潤

Author:伊東潤
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『巨鯨の海』
『王になろうとした男』
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『野望の憑依者』
『池田屋乱刃』
『死んでたまるか』
ホームページ
http://quasar.ne.jp/CCP026.html

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