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2011-08-13

今年の連載について

今年は、「小説宝石」新年号に『江雪左文字』が、「小説現代」二月号に『毒蛾に刺された男』が掲載されたきりで、書き下ろし作品ばかり出版されていましたが、いよいよ各誌に連載が始まります。

五月から「新刊展望」という日版さんの出している業界紙に連載が始まりました。しかし業界誌と侮るなかれ、これまでの当誌に連載してきたのは、名だたる作家ばかりです。ちなみに私の前任者は、直木賞作家の重松清先生――。
あまりの重責に、身が引き締まる思いです。
さて連載のタイトルは『峠越え』、主役は徳川家康――。
とくれば、それだけ聞いただけでニンマリした読者の方々の期待は裏切りません。
凡庸である己を知っていたからこそ、過酷な戦国時代を生き残り、天下人の階を昇っていった男の前半生を描きます(笑)。
また、「新刊展望」の九月号では、私のロング・インタビューも掲載されます。
最新作『黒南風の海』と連載中の『峠越え』について語りつつ、これまでの作品群も振り返っています。
定価160円(税込)の小冊子ですので、並べていない本屋さんが多いのですが、店員さんに「新刊展望九月号は、ありますか」と聞いていただければ、出してくれると思います。

続いて、七月発売の「KENZAN Vol.15」から長編の連載が始まりました。これはトータル何回になるか、ほかの作家さん方との兼ね合いがあるので、今のところ未定ですが、最短で二回、最長で四回となります。
タイトルは『叛鬼』――。
北条早雲に先駆け、下剋上を成し遂げようとした男・長尾景春と、室町秩序の護持者たらんとする太田道灌の死力を尽くした戦いを描いています。
何度敗れようとも絶対にあきらめない景春の戦いぶりを、胃液吐くまでお楽しみ下さい。
「KENZAN Vol.16」は、十一月発売です。

KENZAN VOl.15


そして、「歴史人」九月号から始まる連載企画が「城を攻める 城を守る」です。
いよいよ「城取り親父」の出陣です。
苦節十一年、踏破五百余城の成果を存分にお見せしましょう(中世城郭ファンの中では、たいしたことない数ですが)。
いずれにしても、先達たちの研究成果をさらっとまとめただけの「お城ガイド」にはしないつもりです。もちろん雑誌の「お作法」があるので、基本情報は記載しますが、必ずオリジナルの論考も入れるつもりです。
昨今、出版物が多くなり、やや食傷気味の「縄張り論」から一歩踏み出し、城郭攻防のあった城に絞り、それぞれの攻防戦の特徴と、現代社会における意義を問うという壮大な構想です。
いやー、誰もやったことのないそんなことが本当にできるのか、私自身も疑問ですが、やり遂げるしかありません(笑)。
中世城郭研究業界の層は厚いですから、「ほかにもっと適任者がいるのに」と思うお城ファンの方が大半だと思いますが、連載終了時には、そうした評価を覆したいという心構えでいます。
第一回は山中城――。
すべての始まりは、ここからということです(笑)。

これらの連載のほかに、今後も、小説誌を中心にスポット掲載は続くと思われますので、よろしくお願いいたします。


「歴史人」九月号
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伊東潤

Author:伊東潤
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『池田屋乱刃』
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