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2011-10-26

『牢人大将』那波無理之介、見参!

現代2011年11月号

おかげさまで、ここにきて拙著をお読みいただいている方が増えてきました。
公募新人賞を取ってデビューしなかった私にとり、たいへんありがたいことです。
話題性や受賞実績など度外視し、「面白いならそれでいい」と思っていただける方々に、心から感謝しています。
とくに最近、「すごいペースですね」「がんばってますね」といったお言葉を、よくいただきます。
ところが自分自身は、ぜんぜんそんなこと思っていなくて、つくづく弱い人間だと、自己嫌悪に陥ることもあります。
こうしてブログを書いていること自体、弱い人間が逃避しているように思えます。
少しでも気が抜けば、生き残ることのできないこの業界の厳しさが、私の尻を叩かせているのだと思います。

何をするにしても、何の保証もないフリーランスというのは、実に厳しいものがあります。
かつて私も自分の腕とノウハウに自信を持ち、フリーランス・コンサルの道に踏み出しましたが、人脈が中間管理職にしかなく、実績や能力が、一緒に仕事をしている人間にしか伝わらない場合、経営層からの予算カットの一言で簡単に切られてしまうことを知りました。
それを防ぐためには、経営層にコネクションを築くしかないのですが、大手ファームと違って、それは容易なことではありません。
まず大手ファームに入り、先輩のコネを引き継ぎ、そのコネを育て、かつ広げてからでないとフリーランス・コンサルなんてできないことを覚りました。
それに引き換え、出版業界は実にReal Dealだと思います。
厳しさは他業界以上とはいえ、努力が確実に報われるという点では、実にありがたい業界です。
いまだ文芸長屋の傘張り牢人のような私ですが、この長屋に住めているだけでもラッキーだと思っています。
ということで、フリーランスの意地を見せ、長篠に散った那波無理之介を描いた『牢人大将』は、「小説現代」11月号に掲載されています。
ここ十年の私の思いのたけを吐き出した作品です。
胸のすく歴史小説を読みたい方は、ぜひ、お手に取って下さい。

アンニョーン(^^)/
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