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2014-12-26

2014を総括して

2014年も残すところあとわずかとなりました。今年もいろいろありましたが、とくに国際情勢は緊迫しましたね。大変な時代を迎えたものです。
さて、拙著を”購読”していただいた皆様には、心から感謝しております。
おかげさまで今年も、「生産性・多様性・安定性」という作家に必須の三要素を念頭に置いて、仕事をすることができました。
どれも代表作と言いきれるものばかり出せたので、達成感でいっぱいです。
今年、発売された新作は以下の通り。

1/09 『峠越え』講談社 
2/19 『城を攻める 城を守る』(研究本) 講談社 
4/ 9 『実録戦国北条記 戦史ドキュメント』(研究本) H&I 
4/23 『天地雷動』角川書店
7/ 9 『野望の憑依者(よりまし)』 徳間書店
10/22 『池田屋乱刃』(連作長編) 講談社
11/19 『決戦!関ヶ原』アンソロジーの一篇『人を致して』 講談社

あらためてこのラインナップを眺めると、今年も、よく仕事をしたなという一年でした(笑)。
様々なアイデアを絞り出し、あらゆる小説的技巧を駆使し、「Nothing left to prove(証明するものは、もう何もない)」というポリシーを貫けた一年でもありました。
また今年は、『巨鯨の海』が「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』が「第20回中山義秀賞」を受賞しました。これは、たいへんな励みになりました。
「高校生直木賞」は、まだ知名度は低いですが、必ず本賞と同等の価値を持つ賞に成長すると思います。また「中山義秀賞」も同様の知名度の低さですが、二十周年を迎え、着実にプレゼンスを高めてきています。賞金は100万円になったし(笑)。
ランキングもので最も権威ある「この時代小説がすごい2015」においては、『天地雷動』が三位、『野望の憑依者』が十位となり、「票が割れても強い」という定評を守れました。
昨年の「この時代小説がすごい2014」では、『巨鯨の海』が一位、『国を蹴った男』が七位でしたので、やや順位を下げていますが、ベスト10内に再び二作を送り込めただけでも、大満足です。
このランキングは、十月から翌年九月までに発売された作品が対象となりますので、『池田屋乱刃』は来年に回ります。
また、九月に行われた日経新聞の「何でもランキング」で、「歴史・時代小説ベスト10」というものがありました。これは期間を絞らず、存命中の作家のベスト10というくくりでしたが、このランキングにも五位に『野望の憑依者』、十位に『天地雷動』を送り込めました。
このベスト10は、一位に『村上海賊の娘』、二位に『剣豪将軍義輝』、三位に『壬生義士伝』、四位に『蜩の記』、ほかにも『光秀の定理』や『みをつくし料理帖』といった超有名作品がランクインしており、このベスト10内に二作品も送り込めたのは、この上ない喜びです。
しかしながら「週間朝日」の「2014年歴史・時代小説ベスト10」で、『天地雷動』が五位というのは納得がいきません。このベスト10は毎年、私にとって最も評価が厳しいものなので覚悟はしていたのですが、五位は極めて不本意です。これは来年、リベンジします。
というわけで今年一年、ありがとうございました。
さて2015の出版計画については、あらためて新年のご挨拶で述べさせていただきます。
それでは、よいお年をお迎え下さい。
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来年も期待しております!

今年出された作品全部購入して読ませていただきました。
個人的には武田好きということもあり、「天地雷動」が一番です。
城も好きなので「城を攻める 城を守る」も興味深く読みました。
普段あまり読まない幕末の「池田屋乱刃」もよかったですね。

結局全部よかったですが(笑)

来年もお身体に気をつけてがんばってください。
次回作も期待しております。

Re: 来年も期待しております!

> 今年出された作品全部購入して読ませていただきました。
ありがとうございました。
六冊ですからね。心から御礼申し上げます。
これからもご期待に沿えるよう、がんばります。

> 個人的には武田好きということもあり、「天地雷動」が一番です。
仰せの通り、最も評判がよい作品でした。

> 城も好きなので「城を攻める 城を守る」も興味深く読みました。
私の本の中では、今のところ最も売れたものになっています。

> 普段あまり読まない幕末の「池田屋乱刃」もよかったですね。
文芸作品としての構築美と熱量が、高いレベルで融合された作品となりました。

> 結局全部よかったですが(笑)
嬉しいお言葉です。

> 来年もお身体に気をつけてがんばってください。
> 次回作も期待しております。
ご期待に沿えるよう、ベストを尽くします。
隻眼様こそ、ご健康にはくれぐれもご注意下さい。

今年一年、お疲れ様でした。

今年は、
天地雷動、義烈千秋、池田屋乱刃、叛鬼を“購読”させて頂き、非常に楽しませて頂きました。そして、日経のプロムナードも。

合戦シーンは、古今比類無き筆致で臨場感溢れ、毎回興奮させられています。

お陰様で池田屋乱刃を書店にて見つけた際には、「ふざけるなよ!積ん読本満載なのに、また買わなきゃいけないじゃかいか‼︎」と、心の中で嬉しい悲鳴を上げさせて頂いておりました。池田屋乱刃は、小説的技巧がとりわけ光っており、お気に入りの一冊となっています。その中でも、ほんの数頁の登場でしたが、勝海舟の生き生きとしたキャラクターが印象に残っております。伊東先生は横浜出身との事なので、御近所の江戸っ子気質をよく理解されているということでしょうか?

最後に、まことに不躾とは存じますが、個人的に先生の北条得宗家の小説が是非読みたいと思っております。特に、義時・泰時の承久の乱あたり。先生の得意分野ではないかと、勝手ながら想像してこの場を借りて申し上げた次第です。数十年後となっても構わないので、いつかこの辺の時代の小説も出版して下さい(>_<)


…長文失礼いたしました。
来年も楽しめ、示唆に富む小説を世に送り出し、問い続けて頂くことを一人の購読者として望んでおります。良いお年を。

Re: 今年一年、お疲れ様でした。

Takuya様

> 今年は、天地雷動、義烈千秋、池田屋乱刃、叛鬼を“購読”させて頂き、非常に楽しませて頂きました。そして、日経のプロムナードも。
> 合戦シーンは、古今比類無き筆致で臨場感溢れ、毎回興奮させられています。
ありがとうございます。
昭和の歴史小説を読んでいた頃から、合戦場面の描写が物足りないと思ってきました。
文字表現で映像が浮かぶように、様々に工夫しています。

> お陰様で池田屋乱刃を書店にて見つけた際には、「ふざけるなよ!積ん読本満載なのに、また買わなきゃいけないじゃかいか‼︎」と、心の中で嬉しい悲鳴を上げさせて頂いておりました。
作家が生き残るためには、二つ方法があると思います。
一つは和田竜さんや沖方丁さんのようにハンガーマーケットを作る方法。
もう一つは葉室麟さんのように、読者が本に当てられる予算を独占する方法です。
これには佐伯泰英さんという先駆者がいます。
佐伯さんは文庫書下ろし、葉室さんは時代小説単行本の分野です。
それを歴史小説の分野でやろうとしています。

>池田屋乱刃は、小説的技巧がとりわけ光っており、お気に入りの一冊となっています。
そう言っていただけると、実にうれしいです。
この作品が直木賞候補にならなかったので、茫然自失としています。
小説的技巧と熱情をハイレベルで一致させるのは、容易ではありません。

>その中でも、ほんの数頁の登場でしたが、勝海舟の生き生きとしたキャラクターが印象に残っております。伊東先生は横浜出身との事なので、御近所の江戸っ子気質をよく理解されているということでしょうか?
さすが!
いい点に気づきましたね。
二月発売の『死んでたまるか』は、勝海舟の出番が多くなり、勝節が炸裂します。
四月発売の『武士の碑』でも出てきます。
勝が登場すると、あまりに筆が進むので、再来年くらいには、勝を主役に据えた長編の連載を始める予定です。

> 最後に、まことに不躾とは存じますが、個人的に先生の北条得宗家の小説が是非読みたいと思っております。特に、義時・泰時の承久の乱あたり。先生の得意分野ではないかと、勝手ながら想像してこの場を借りて申し上げた次第です。数十年後となっても構わないので、いつかこの辺の時代の小説も出版して下さい(>_<)
うわっ!
仰せの通りです。
鎌倉三部作として、実朝と公暁、三浦一族の滅亡、北条高時と鎌倉幕府の滅亡という提案を版元各社にしてるのですが、これだけは無理なのです。
なぜかと言えば、歴史小説で最も人気がないのは、この時代だからです。
怨念うずまく鎌倉時代を書けるのは、現役では自分だけだと思いますし、マーケットがないなら開拓してやると思っていますが、出版不況なので致し方ないところです。
大河でもあれば、Ready to goなんですがね(苦笑)。

> …長文失礼いたしました。
> 来年も楽しめ、示唆に富む小説を世に送り出し、問い続けて頂くことを一人の購読者として望んでおります。>良いお年を。
ありがとうございました。
Takuyaさんは、かなりの読み手の方と推察します。
年齢は五十以上かと(笑)。

来年も今年以上にがんばります。
よいお年をお迎え下さい。

返信まことに有難う存じます。

先生からの返信が早速あり、興奮して未だに手が震えております。

最初に。
残念ですが、私は現在23。
ワクチン製造業に内定を頂いた理系の者です。

先生に“かなりの読み手”と言って頂き感激しております。

また、勝海舟を主役に据えた作品を再来年にも連載されるとのことで、大変嬉しく思っております。氷川清話は、私のバイブルともいえる書籍ですので(笑)先生の勝節、大変に楽しみにしております。

現在読んでいる、中公新書の『勝海舟と幕末外交』の視点が非常に面白いので、そのような点も描いてくれるのかなぁ、と今から夢想している次第です。先生は慶喜さんはあまりお好きでは無いようなので、勝海舟と慶喜の絡みがどうなるかも、今から楽しみで(笑)特に、上野戦争以降の海舟を描いた作品は殆ど無いと記憶しておりますので、その辺もどうなるのか。

そして、鎌倉三部作‼︎
是非とも読みたいです。
鎌倉時代では、承久の乱が最も重大な事件であると私は感じています。そこを日本史の教育でしっかりとやらないことには、韓国の慰安婦問題のような問題を解決できる人材は生まれないだろうと。大河は、平清盛でコケたので、鎌倉時代は当分先ですかね。杉文→真田幸村→北条政子と都合良く行ってくれれば最高なんですが(苦笑)先生の一読者から、鎌倉三部作を是非とも読みたいとの申し出があったと、出版社の方にも是非お伝えください。知行合一。人を致して頂ければ、と(笑)

返信、まことに有難う存じます。
来年出版される作品は、全て購読させて頂く所存です。

Re: 返信まことに有難う存じます。

Takuya様

ありがとうございました。
お若い方だったのですね。
それでも「氷川清話」を読んでいるとはすばらしい。
これからも、よろしくお願いします。
プロフィール

伊東潤

Author:伊東潤
作家伊東潤のブログへようこそ!

【最近の作品】
『巨鯨の海』
『王になろうとした男』
『峠越え』
『天地雷動』
『野望の憑依者』
『池田屋乱刃』
『死んでたまるか』
ホームページ
http://quasar.ne.jp/CCP026.html

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