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2016-11-08

『戦国北条記』(文庫版)本日発売!

戦国北条記カバー(帯なし)

2014年に『実録戦国北条記 戦史ドキュメント』というタイトルで発売した小田原北条氏の百年を描いたノンフィクション本の文庫版が本日、PHP研究所から発売されます。
北条氏の百年を、主に外交と軍事面だけを取り上げて描いたコンパクトな内容になっています。
今回は最新情報を反映し、また文章も手塩にかけて読みやすくしました。
系図や概略図が多いのも、本作の特徴で、これ一冊で北条氏の百年が理解できると言っても過言ではありません。
小説ではありませんが、ざっくりと北条氏のことが知りたい方には最適なガイド本になっています。
この機会に、北条氏のことを学んでおきませんか。

2016-10-28

「三成ゆかりの地サミット」で基調講演とパネルディスカッションをします。

「三成ゆかりの地サミット」

11/5(土)に大垣市総合福祉会館5階ホールで開催される「三成ゆかりの地サミット」に参加します。
今回は基調講演とパネルディスカッションを担当しますので、ほとんど主演ですね(笑)。
基調講演では、『さあ、じぶん才能に目覚めよう』(マーカス・バッキンガム&ドナルド・クリフトン著)をベースにしたストレングス・ファインダー理論を駆使して三成の実像に迫ります。
もちろん「では、どうすれば家康に勝てたのか」まで話します。
通常の歴史講演では聞けないユニークな話になると思います。
お近くの方は、ぜひいらして下さい。


http://www.ogakikanko.jp/event/mitunarisummit/

2016-10-25

『天地雷動』文庫版本日発売!

『天地雷動』文庫版カバー

単行本で5刷までいった『天地雷動』が文庫化され、本日、書店様の文庫コーナーに並びます。
長篠合戦をめぐる武田方と織田・徳川連合軍側の虚々実々の駆け引きとド迫力の合戦シーンを、精緻につづった戦国合戦小説の決定版です(自分で言うのも何ですが)。
今回の文庫化にあたり、最新情報を盛り込みつつ全文を改稿しました。
ずばり、読者の皆様を長篠合戦の最前線にお連れします!

もはや、この作品について語ることはありません。
三年前に日経新聞に掲載されたコラムを下に転載します。
ここに私の思いのすべてが込められております。

「果報者の槍」(コラムのタイトル)

子供たちの夏休みが始まり、早速、家族旅行に行ってきた。
行先は子供たちに選ばせたが、中2になる長女の希望で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンになった。
当日のユニバは大変な混雑で閉口したが、新しくできた「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」というアトラクションは、実体験かと錯覚するほど、素晴らしいものだった。
しかし3D映画やゲームなどにも共通していることだが、最新技術を駆使して、視覚、聴覚、嗅覚、体感などに訴え、より実体験に近いものを再現しようとする先にあるものが何なのか、疑問に感じた。
びっくり箱はびっくり箱にすぎず、一度目は驚かされても、二度目は驚かされない。それゆえバーチャル・リアリティを駆使した体験型アトラクションは、より過激なもの(実体験に近いもの)を目指すようになる。
その行き着く先は、どこなのか。こうした疑似体験をしないと、人は感動(びっくり)できなくなっていくのか。私なりに、いろいろ考えさせられた。
しかし、こうしたバーチャル・リアリティに唯一、対抗できるものがある。
文字表現だ。
それは、槍一本で最新兵器に挑むようなことなのかもしれない。しかし、人類が生まれた頃から親しんできた文字の力は、最新テクノロジーごときに、簡単に敗れるはずがない。
人は、文字を頭の中で変換してイメージを作る。これこそ文字による表現が、絵画や音楽と大きく異なる点である。
また人は、一つの文字からイメージを膨らませ、独自の映像を脳内で再生させることもできるし、文字として表現されていないことを、文脈から読み取り、自分(読者)だけのイメージを構築することもできる。
こうしたことは、文字を持つ人類だけにできることである。
『巨鯨の海』を書いた時、私は潮の香りや顔に当たる飛沫まで感じられるよう、表現を練り上げた。
どうすれば、読者に登場人物たちと一緒に鯨船に乗ってもらえるか、共に銛を放ち、共に鯨を捕らえることができるか、また共に笑い、共に悲しめるかを徹底して追求した。
『天地雷動』では、読者を長篠の戦場に連れていくことを目指した。戦国時代の戦場では何が見え、何が聞こえ、何が臭い、何を感じるのか、実際に体験してもらおうと思った。
「そんなものは文学ではない」と言われてしまえばそれまでだが、今の時代、それはエンタメ文芸の目指すべき方向の一つだと思っている。
しかもそれは、最新技術を駆使したバーチャル・リアリティに対抗できる唯一の手段でもあるのだ。
むろん”奴ら”も、次々と新たな技を繰り出してくるに違いない。
しかし文字表現が、そう簡単に敗れるとは思わない。
そうしたものとは距離を置き、人間の内面を深く描いていくのも、文芸の向かうべき一つの道だとは思う。 
しかし私は、槍一本でバーチャル・リアリティと戦うつもりだ。
こうした時代に生まれ、数十億円の製作費をかけた体験型アトラクションと戦えることは、作家にとって、この上ない果報である。
『果報者の槍』を、まだまだ錆びつかせるわけにはいかない。(作家)

2016-10-22

『もっこすの城 熊本築城始末』NHK Web magazineに登場!

『もっこすの城』Web用

10月17日からNHK Web magazineで『もっこすの城 熊本築城始末』が読めるようになりました。
加藤清正と共に尾張から肥後に移り住んだ築城家の青年が、地元の人々と力を合わせて、最後には熊本城を造り上げるという長編小説です。
もちろんその途中には、様々な障害が待ち受けています。
次回からは毎月、1日に更新される予定ですが、1日が土日に当たると、次の平日の更新になります。
また基本的には締め切りを守る予定ですが、不定期更新もあり得るので、その時はご容赦下さい。
NHK Web magazineは、本が出るまでは蓄積したものを後から読める仕組みなので、後追いでも大丈夫です。

https://www.nhk-book.co.jp/pr/magazine/?id=ito_mokkosu

実は私は、2012と14年の二回、熊本城に行き、徹底的に見学することができました。
それゆえ震災による熊本県の被害と熊本城の崩壊には、ひどく心を痛めていました。
そのため当初の予定を変更し、この企画に取り組むことにしました。
戦国時代の人々がゼロから造った熊本城です。われわれにできないことはありません。
熊本城をよみがえらせるために、皆で頑張りましょう。


2016-10-06

『この時代小説がすごい! 時代小説傑作選』本日発売!

時代小説傑作選カバー小

おかげさまで、たいへんな栄冠を手にしました。
なんと過去の時代・歴史小説短編すべてをひっくるめて選出されたオールタイム・ベスト作品に、『国を蹴った男』が選出されたのです。
これは宝島社が年に一度やっている「この時代小説がすごい!」のオールタイム版で、24人の書評家やライターの方々が、10作品を1位から10位まで順位付けし、1位に10点、2位に9点という形でポイント付けしていったものです。
並みいる昭和のレジェンドたちを押しのけての第1位というのは、何とも恐縮してしまいますが、24人もの書評家やライターの皆様が吟味して投票した結果ですので、心の底から喜びたいと思います。
ちなみに、この中にはお二人ほど面識のある方もいらっしゃいますが、残念ながら、お二人から『国を蹴った男』がいただいたポイントはゼロです(笑)。つまり情実はなし。
また、多くの短編を書いている私ですから、ほかの作品への投票もありました。いわゆる「点数割れ」ですね。
さらに、こうしたベストでは、どうしても「思い出補正」がかかってしまい、選者が子供の頃に読んだものほど高得点が付けられるという傾向があります。
そうしたアゲインストな状況をものともせず、2位に18ポイントも差をつけた59ポイントで首位を獲得できたのは、正直、信じられません。
ちなみに2位と3位の差は1ポイント、7位が同点で3作品といった接戦でした。

私の場合、ほかにも多くの短編を発表していますが、やはりストーリー展開、道具立て(蹴鞠)、キャラクターへの共感性、仕掛けの大きさ、ラストの物哀しさなどを考慮すると、この作品が出色の出来だったのでしょうね。

『国を蹴った男』で初めて私の作品を読んだ方は、表題作を収めた短編集『国を蹴った男』も、ぜひお読み下さい。
次は10/25発売の『天地雷動』(文庫版)でお会いしましょう。今回は、全行に手を入れるほどの凄まじい改稿を施しました。
硝煙の臭いが漂ってくるような臨場感ですので、降車駅を忘れないように(笑)。

2016-09-27

テレビ出演情報

reikotakashima01.jpg

お知らせです。
下記の番組に出演します。
ぜひご覧下さい。

「高島礼子・日本の古都 その絶景に歴史あり」
BS-TBS 毎週金曜日 22:00~23:00

http://www.bs-tbs.co.jp/culture/koto/

私の出演は以下になります。

9/30 「家康に喧嘩を売った男・直江兼続」 
10/14 「川中島の戦い」

よろしくお願いします。

2016-09-07

本日発売! 『江戸を造った男』

28005908_1.png

本日(9/7)、『江戸を造った男』が発売されます。
伊東潤がデビュー10周年を記念して、書き上げた渾身の一作です。
この作品を新たな出発と位置付け、ここから第二ステージに突入します。
第一ステージでは、歴史小説というジャンルにこだわり、歴史ファンが喜ぶ歴史小説を書いてきましたが、ここからはより多くの小説数寄を満足させる作品を書いていく予定です。
リリースは前後してしまいましたが、『横浜1963』をそのブロローグとして、それに続く『江戸を造った男』を第二ステージの幕開け作品に位置付けています。
それでは何が違うのか。
まず第一ステージでは、歴史解釈とストーリーテリング力の融合を旗印に掲げてきましたが、第二ステージでは、人間ドラマ色をいっそう強めていきます。
つまり歴史は外景になり、主人公とそれを取り巻く人々をメインにした作風への転換です。
『横浜1963』には現代物ミステリーというフレームワークがありましたが、その実、人間ドラマに主眼が置かれていたと思います。
同様に『江戸を造った男』は、歴史小説というよりも時代小説色を濃くした人間ドラマです(だからと言って史実を捻じ曲げてはいませんが)。
まずは『江戸を造った男』で、熱い人間ドラマを楽しんでいただきたいと思います。
本当に熱くて本が持てませんよ(笑)。

2016-09-05

『江戸を造った男』9/7発売!

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最新作『江戸を造った男』の発売日が迫ってきました。
この作品は「週刊朝日」誌上において一年間にわたって連載されたものに、大幅な加筆修正を加えた作品です。
オープニングの明暦の大火のシーンから怒濤の展開が始まり、一気にエンディングまで突っ走ります。
この作品を通じて、仕事をする意味について、読者の方々にお考えいただければ幸いです。
今回は、連載開始時に書いたエッセイをそのまま掲載させていただきます。

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 河村瑞賢という人物をご存じですか。
 江戸時代初期、荷車引き(車力)から身を起こして材木商となり、明暦三年(1657)に起こった「明暦の大火」で、木曾の山林を買い占めて財を成し、その後、江戸や大坂の都市インフラ構築事業にかかわり、江戸時代の繁栄の土台を築いた人物です。
「何だ、江戸時代の豪商の一人か」と、お思いかもしれませんが、瑞賢は少し違います。一代で財を築いた豪商の多くが吉原や柳橋で遊興にふけったのとは対照的に、材木商として成功した後の瑞賢は、公益事業に邁進します。
明暦の大火後の江戸再建に手腕を発揮し、多くの人夫を使った新川の開削工事を成功させた瑞賢は、その実績を幕府に買われ、東廻り・西廻りの海運航路を整備し、また淀川の治水工事に携わり、商都大坂の基盤を整えます。
つまり瑞賢は、海運航路の整備、築港、治水工事、新田開発、鉱山開発といった公益事業に携わり、江戸時代の基盤を造り上げていくわけです。しかも、その活躍は全国規模であり、江戸という地域にとどまらず、江戸という時代を造ったと言っても過言ではないでしょう。
 言うなれば瑞賢は、都市および地域開発事業のプロジェクト・リーダーとして、今日まで続く日本経済繁栄の基礎を築いた人物なのです。
 しかもそれは、彼一個の利益に帰するものではなく、上は幕府や大名から、下は中小商人や農民に至るまで、皆に実益のある事業を行ったところが画期的です。
 こんな挿話が伝わっています。
 瑞賢は、誰かが知恵を働かせて大儲けすると、自分のことのように喜び、その人を招いて宴を張るのが常でした。ある人がその理由を尋ねると、瑞賢は、「人は儲かれば、その金を使う。ひいては、それが庶民にまで行きわたり、皆が潤う。同じように、幕府や大名家には埋もれた金が眠っている。これを天下に馳駆させれば、天下万民が豊かになる」と答えたといいます。つまり瑞賢は、皆に金を使わせるために、インフラ構築事業に邁進していたというわけです。
 むろん、多くの人を使う事業を成功させるには、卓越したリーダーシップが必要です。瑞賢に「世のため人のため」という思いがあったからこそ、どのような困難な事業でも、人はついてきたのでしょう。
 自分一個のことではなく、全体のことを考える。いつの時代もリーダーシップの根幹は、そこにあります。

2016-08-22

9/7発売予定の『江戸を造った男』のカバーが公開されました。

28005908_1.png

夏も終わりに差し掛かりましたが、皆さん、いかがお過ごしですか。
オリンピックも閉幕ということで、少しさびしい夏の終わりですが、オリンピックは本当に燃えましたね。
たいへんなメダルラッシュとなり、うれしかったのはもちろんですが、何かに向かって懸命に努力することの大切さを思い出しました。
われわれ作家には明確な目標はなく、ただ前作以上に読者に満足いただけるものを出していくだけです。
それは、皆さんのやられている仕事と変わりありません。
つまり終わりのない戦いなのです。

『江戸を造った男』の主人公である河村瑞賢も、生涯を仕事に捧げた男です。
世の中では定時退社の企業がもてはやされるなど、仕事より私生活を大切にする風潮が主流ですが、私は常々、疑問を感じてきました。
そこで仕事に邁進する男を描き、仕事をやり遂げる喜びこそ何物にも勝るものはないということを、とくに若い方には知ってもらいたいと思いました。
そうした折、河村瑞賢と出会いました。

内容の詳細は、次の機会に譲ることにして、まずはカバーができ上がってきました。
雨の中でも率先垂範で仕事を行う男の後ろ姿です。
仕事に邁進する男の、この後ろ姿に何かを感じていただければ幸いです。
装画はヤマモトマサアキ氏です。
週刊朝日連載時の挿絵もご担当いただき、あまりの素晴らしさに、単行本の装画もお願いしました。
奇しくも、先日発売成った『峠越え』文庫版もヤマモト氏でしたが、あれも緊張感が漂ってくる迫力あるカバーでした。

『江戸を造った男』は、9/7に朝日新聞出版より発売されます。
オリンピックを見て熱くなった方には、さらに熱くなってもらいましょう。
600枚一気読み必至です。
どんな題材でも一気に読ませる伊東マジックは、この作品でも健在です!
発売まで、しばしのお待ちを。

2016-08-07

『峠越え』の文庫版、8/10発売!

『峠越え』カバー中

第二十回「中山義秀文学賞」を受賞した『峠越え』が、いよいよ文庫化されます。
この作品は、徳川家康最大の危機と言われる伊賀越えを描きつつ、家康が過去を回想していくという構成です。
現在と過去の時間が並行して進むという入れ子構造の長編小説です。
装画はヤマモトマサアキさんにお願いしました。
不穏な雰囲気と緊迫感が漂う秀逸なカバーですね。
解説はペリー荻野さんに依頼しました。
まだペリーさんとは面識がないのですが、以前からこの作品が「大好き」だと、いろいろな方に言っていただいていたので、お願いした次第です。
まず解説冒頭の「『峠越え』は、からくり、スリル、人間ドラマという物語の面白さが隙間なく詰め込まれた、とても贅沢な作品だ」というお言葉で、この作品のすべてが言い表されていると思います。
私が子供の頃から感じていた歴史小説を最も面白くなくさせるポイントは、「この人物は偉いんだぞ」と作者が持ち上げてばかりいるものに尽きます。
「偉い人の話なんて、誰も読みたくないよ」というのが本音でした。
それを考えれば、家康ほど「偉い、偉い」と言われてきた人間はいません。
だけど史料を当たっていると、その行間から、「わしはそんなにえらかないよ。ただ必死だっただけだよ」という声が聞こえてきます。
私は、そんな家康の本音を小説にしたいと思いました。
新時代の歴史小説を読みたいと思われる方は、ぜひお手に取って下さい。
後悔はさせませんよ(笑)。
プロフィール

伊東潤

Author:伊東潤
作家伊東潤のブログへようこそ!

【最近の作品】
『巨鯨の海』
『王になろうとした男』
『峠越え』
『天地雷動』
『野望の憑依者』
『池田屋乱刃』
『死んでたまるか』
ホームページ
http://quasar.ne.jp/CCP026.html

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